緊急事態宣言!新型コロナウイルス感染症治療薬の現状
新型コロナウイルス感染症治療薬の開発
~「日経メディカルOnlineより抜粋」~
◎既存治療薬を新型コロナウイルス感染症に
新型コロナウイルス感染症の世界的流行に対して、早急に治療薬の発売が待たれますが、新薬の開発には膨大な資金と年月が必要です。
そこで、すでに発売し、使用されている他の疾患の治療薬を新型コロナウイルス感染症の治療に使えないかという検討(治験という)が、幾つかの薬剤で開始されています。
データを揃えて効果が証明され、承認されれば、新薬開発に伴う資金や年月は比較にならないほど軽微で済みます。
ここで紹介する薬剤は、本来の治療目的以外には保険適用がありません。新型コロナウイルス感染症に対する評価は今のところ不明です。治験結果を待つ必要があります。
- ファビピラビル(商品名アビガン) 抗インフルエンザウイルス薬
- レムデシビル 抗エボラ出血熱ウイルス薬
- ロピナビル・リトナビル配合薬(カレトラ) 抗HIV薬
- シクレソニド(オルベスコ) 喘息治療薬
- カモスタットメシル酸塩(フオイパン他)、ナファモスタットメシル酸塩(フサン他) 蛋白分解酵素阻害薬
- トシリズマブとサリルマブ 関節リウマチなどの自己免疫疾患
- その他、ステロイド、ARB、漢方薬、既感染患者由来の血漿製剤の投与、ワクチンの開発が進められています。新型コロナウイルスの感染機序や症状の増悪因子はいまだ解明されていませんが、使用する薬剤から見ると3グループに分けられます。
(1)感染予防を目的とするもの
消毒薬が挙げられます。体内へのウイルスの侵入を阻止します。流水とせっけんによる手洗いもこのグループに属します。ワクチンの早期開発も期待されます。
(2)ウイルスの機能を停止、減弱させるもの
抗ウイルス薬が挙げられます。これらはウイルスRNAの複製を妨げることで増殖を防ぎます。気管支喘息に対する吸入薬のシクレソニドは、ウイルスのRNA複製を阻害する機序が考えられています。蛋白分解酵素阻害薬のカモスタット、ナファモスタットなどはウイルスが細胞に感染する際、体内でのウイルス感染拡大を防ぐ機序が考えられています。
(3)ウイルス感染に伴うサイトカイン・ストーム(免疫のバランスが崩れた状態)を阻害する目的のもの
関節リウマチなどの自己免疫疾患に使用するトシリズマブとサリルマブ、体内で起こったサイトカイン・ストームの軽減のための治験が行われる予定です。急性呼吸窮迫症候群 (ARDS)などで、発生し、一旦発症すると予後不良となります。コロナウイルス感染でも重篤化するとARDSが発生することが分かっており、体内に放出される非常に多くのサイトカインを阻害する目的で、既存の薬剤が治験候補に挙がりました。
緊急事態宣言中はオンライン服薬指導も可能に!
服薬指導において、現状では薬剤師が対面で指導することが薬剤師法により義務となっておりますが、この度の新型コロナウイルスの感染拡大防止の政府方針により、感染流行の期間につきまして初診を含めオンライン診療が解禁となりました。
大阪で自宅(在宅)や介護施設の高齢者に服薬指導を行なっている処方せん薬局の当社(あすか薬局)におきましても、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の状況下のもと、より安全なかたちで患者様にお薬のご相談、お受渡しが可能なオンライン服薬指導や電話服薬指導も対応させていただいております。
郵送や配達、クレジット決済も可能!
あすか薬局では、FAXやネット・LINEで処方せん受付させていただき、直接薬剤師が自宅や介護施設に訪問しての服薬指導、または郵送、配達後のオンライン服薬指導や電話服薬指導も対応させていただいております。また決済方法につきましても、いずれの方法においてもクレジット決済が可能となっております。
あすか薬局では、待ち時間なしの処方せんネット予約ををはじめ、患者様の立場にたち便利で安心してご利用いただける運営を心がけております。ご不明点・ご質問等ございましたらお気軽にどんな事でもお問い合わせくださいね。